元気がでる感性の哲学 芳村思風

芳村思風先生の感性論哲学の言葉の紹介しています

千古の教場を去るべきとき

芳村思風一語一会 vol.5634
「千古の教場を去るべきとき」   

新しい年とともに、新しい時代の幕開け。
古い時代と訣別し、近代に代わる時代を創るための新しい原理を創造し、世界に発信する時。
未来は今の延長線上にはない。

21世紀は、西洋の理性の時代から東洋の感性の時代へと変わるとき。
世界文明の中心は、今まさに、東洋の入り口である日本の真上にきている。
約2000年前ごろから始まった仏教・キリスト教イスラム教・儒教など、
多くの宗教や道徳、教えが存在している。
残念ながら今日の人類の姿を見れば、
素晴らしい倫理道徳、宗教の教えがあったにも関わらず、
人間性は良くならなかった。
幸せを願うさまざまな宗教も、残念ながら対立や戦争を無くすことはできなかった。
反対に宗教の違いを理由に今も対立が続いている。

なぜ過去の倫理道徳宗教は人間性を成長させることができなかったのか。
それは人間の人間性を否定し、神や仏のような存在を求める教えを説いてきたから。
その象徴が無我・無欲・無心という境地を理想として説くものである。
人間らしい人間のあり方は否定されていた。
「人間が人間として、人間らしい心を持って生きる」
という生き方をしなくては、本当の人間の幸せはない。
人間の目的は、人間らしい人間になること。

今や人類は「千古の教場を去るべきとき」を迎えている。
これからの時代を創る新しい哲学や考え方をつくる時。
古い教えは、学ばなければ超えることはできない。
古い教えを活かすだけでなく、それを超えるものを創るとき。

「新・資本主義」ではない、
今の延長線上にはない新しい考え方が必要。
新しい時代には、今までにない新しい言葉が必要なのである。
新しい言葉が、新しい時代をつくる。
今までにない言葉を創る。

21世紀の一番大きなテーマは「平和」。
理念は「自由と平等」から
平和と人間性の進化をめざした「和道と悟道」、
「権利と義務」に変わり
「道義と敬愛」精神で人と関わり新しい時代を創る。

民主主義社会を超えて、
人類がお互いに尊敬しあい、認め合う「互敬主義社会」をめざす。
競争して、勝つことで成長してきた時代は終わる。
これからは、お互いにたすけあい、協力しあい、学びあう「愛」を原理にして、
経済活動をすることで人間性を高めていく「人格主義経済」をめざす。
日本を中心に起こっている歴史の転換は、人類史にない転換。
明治維新のときとは比べ物にならないほどの大きな変化である。
ひとりひとりがこの認識をしっかり持ち、自分の仕事に全力を尽くす。
国家百年の計を熱く語り、実践する指導者の出現を願って、
また今年も感性論哲学を進化させて語り続けます。

芳村 思風

やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・

※新刊 2025年1月発売
「ほんとうの自分が見える55の問い」
文芸社
https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-25893-5.jsp